Irina Pryvalova
Birth:Nov.22,1968
Nation:URS/RUS

 というか、個人的には、今なおセルゲーエワ時代の印象が強かったりする。(苦笑)
 
 それはともかく、プリワロワは旧ソビエト最後にして、最強の女子スプリンターである。私が最初に見たのは、確か1989年頃だったか。秋の国際大会が現在の「TOTOスーパー陸上」という形になった、最初の大会のテレビ中継だった。当時はセルゲーエワと名乗っていて、スプリントの外、LJもやっていたのを覚えている。当時から独特の体型、独特の顔立ちで、いまいち色気に乏しい(失礼)スプリント界にあって、個性的な彼女は目立つ存在だった。

 彼女にとっての一大転機は1991年。この年の7月、一気に"10秒クラブ"入りした彼女は、一躍世界でも注目の選手となった。もっとも、当時の女子スプリントのスターといえば、何といってもカトリン=クラッベ(GER)であったが、、、

 東京、バルセロナ、シュツットガルト、、、と、世界チャンピオンになるチャンスは何度もあった。各シーズンの前半のデータを見れば分かると思うが、プリワロワは他の選手たちに決して劣らない成績を残している。
 本番でなぜか勝てないプリワロワ。オッティが「ブロンズコレクター」と云われたのは、あまりにも有名であるが、彼女---プリワロワも、結局最後まで勝てないのだろうか。アトランタはひどい状態だったし、、、

 その後、1997年の初めに、脚の故障で休養。ずいぶん時間がかかったが、1998年のヨーロッパ選手権での復帰は、何よりである。願わくば、一度でいいから世界のタイトルを手にしてもらいたいと思うし、そのためにも、まだまだ現役であってほしいと願う次第である。

 …とか書いていたら、シドニーでは400MHに転向して世界チャンピオンに。やはりただ者ではなかった。(^^;

Pryvalova in 1990-1995


とっておきの一枚、という感じである
1990年、横浜国際室内での一コマ



1991年世界選手権
ソビエト最後の激動の年であるが、
彼女にとっても、躍進の年であり、激動の年であった
それにしても、いきなり名前を変えて出てきたのには、驚いた



私が実際に見たプリワロワは、その後1994年まで飛ぶ
何となく以前の雰囲気がなくなった感じなのは、悲しい